【希望の数だけ失望は増える それでも明日に胸は震える】Mr.Children「くるみ」の歌詞に込められた意味・想いとは?

Mr.Children シフクノオト

みなさん、こんにちは!
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます!
今回ご紹介するのは、Mr.Childrenが2003年に発表した、ファンから今なお圧倒的な支持を集め続ける名曲「くるみ」です。

タイトルである「くるみ」とは、【来る未来】、の擬人化という説だけでなく、未来、を逆読みした、【来未(くるみ)】、つまり未来の逆である【過去】の擬人化とも言われています。
そんな「くるみ」の歌詞の奥深くに潜むストーリーを、今回も丁寧に紐解いていきましょう!

①曲情報

発売日:2003年11月19日
両A面シングル、掌/くるみ

収録アルバム名:シフクノオト

タイアップ情報:NTTドコモ、東日本CMソング

②1番AメロBメロ【ねぇくるみ この街の景色は〜】

ねぇ くるみ この街の景色は
君の目にどう映るの
今の僕にはどう見えるの


ねぇ くるみ 誰かの優しさも
皮肉に聞こえてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい

物語は、主人公が「くるみ」という存在に対して、まるで親しい友人に語りかけるような問いかけから始まります。
くるみ、には冒頭でもお話しした通り、これからくる未来、あるいは未来の逆読みで過去、という色々な意味があります。
つまり、過去や未来の自分に語りかけながら、周りに憂いていて素直になれずに、どうすればいいのか相談しているような切ない雰囲気を表現しているのだと思います。

③1番サビ【良かったことだけ思い出して〜】

良かった事だけ思い出して
やけに年老いた気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
歯車のひとつにならなくてはなぁ


希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
どんな事が起こるんだろう
想像してみるんだよ

過去の良かった事だけを思い出しては、自分がひどく年老いてしまったような感傷に浸る日々。
それでも時間は止まってくれず、社会という大きな暮らしのなかで、自分もまた、歯車のひとつ、として冷徹に動き出さなければいけない大人の現実と葛藤が、切なくもリアルに活写されています。
そして、希望の数だけ失望は増える、という歌詞は本当に名言ですよね。
どんなことが起こるか想像してみるんだよ、という言葉は、想像している時点で、嫌なことがあっても明日を踏み出そうと思っている証拠になるので、私たちの背中をそっと押してくれる最高のフレーズです。

④2番AメロBメロ【ねぇくるみ 時間が何もかも〜】

ねぇ くるみ 時間が何もかも
洗い連れ去ってくれれば
生きる事は実に容易い


ねぇ くるみ あれからは一度も
涙は流してないよ でも
本気で笑う事も少ない

2番では、もし過去のことをすべて忘れてしまえることができたら、というもしもの世界について書かれています。
嫌なことも全部無くなるわけなので生きるのは楽ではあるけれど、同時に楽しかった思い出までも忘れてしまうわけなので、本気で笑うことも少なくなってしまう。
嫌なことがあるからこそ、楽しいことがより一層光って見えるんだよ、という人生の大切な真理を教えてくれる深いフレーズだと感じます。

⑤2番サビ【どこかで掛け違えてきて〜】

どこかで掛け違えてきて 
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが
持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
十字路に出くわすたび
迷いもするだろうけど

人生のどこかで選択を掛け違えてしまい、一つ余ってしまった自分という不器用な存在。
けれど、同じように傷つき、居場所をなくして持て余している誰かのボタンホールに出会うことで、自分の人生にもう一度意味が生まれたらいいのに、というこれもまた本当に素敵な歌詞です。
そう思えば、出会いや別れがあったとしても、いつか別れたあの人もどこかで幸せに過ごせる日が来るはずだと、私たちを前向きに進ませてくれる温かいフレーズです。

⑥大サビ前から大サビ【今以上をいつも欲しがるくせに〜】

今以上をいつも欲しがるくせに
変わらない愛を求め歌う
そうして歯車は回る この必要以上の負担に ギシギシ鈍い音をたてながら
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
どんな事が起こるんだろう 想像してみよう


出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君のいない道の上へ

今以上の成果や幸せを欲しがってしまうけれど、それとは真逆の、何があっても絶対に変わらない永遠の愛をも同時に求めてしまう。
これはまさに人間そのものの矛盾した心理ですよね。
そんな重すぎる心の負担を抱えているからこそ、人生の歯車は、ギシギシと鈍い悲鳴のような音をたてながら、必死に回り続けているのです。
この息苦しさに共感しない人はいないのではないでしょうか。
希望と失望、出会いと別れ。そのすべてを内包し、傷つくことを何度も繰り返しながらも、それでもやはり、未来への希望に胸を震わせる主人公。
そして最後に、自分自身に強く言い聞かせるように、引き返しちゃいけないよね、と呟きます。
過去の思い出や、かつて愛した存在、あるいは置いてきてしまった夢。
それらに未練はあっても、もうあの頃には戻れない。進もう 君のいない道の上へ、という最後のフレーズで力強く締めくくられます。

この曲は、別れることになった人に対して素直に向き合うことができなくなった主人公が、色々な葛藤を抱えながらもそれらを克服して前へ進んでいく物語の歌なのではと、私は感じています。

・まとめ

Mr.Childrenの「くるみ」は、大人になって人生の十字路で迷ったとき、私たちの心にそっと寄り添い、再び前を向かせてくれる最高のライフソングです。
希望の数だけ失望が増える現実のなかで、それでも私たちが明日を想像し、引き返さずに進んでいくことの大切さを、この曲は教えてくれます。
大切な人と別れ、周りの優しさも皮肉に思いながら、その人との幸せだった時間を思い出し、これからどうなっていくのか不安に耐えながらも前に進む。
大切な人との別れの時には特に心に沁みる曲であり、きっとあなたの大きな支えになってくれるはずです。

私自身、30周年ライブ、「半世紀へのエントランス」で初めてライブで聴きました!センターステージ真っ正面の席だったので、目の前で歌ってくれました。涙腺崩壊でした!笑
私自身もすごく大切で大好きな曲だったので、とても嬉しかったです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!また次回お会いしましょう!

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