みなさん、こんにちは!いつもブログを読んでいただき、本当にありがとうございます!
今回ご紹介するのは、Mr.Childrenが1995年に発表した大ヒットシングル、「[es]〜Theme of es〜」です。タイトルの【es】とは、心理学の用語で、人間の本能的な欲求や無意識の衝動、を意味しています。
きらびやかな栄光の裏側にある、人間の生々しい弱さや葛藤を剥き出しに描きながら、それでも明日へと走り続ける力をくれる究極の人間賛歌です。今回も歌詞の奥深くに潜むストーリーを、丁寧に紐解いていきましょう!
①曲情報
発売日:1995年5月10日
収録アルバム名:BOLERO(オリジナルアルバム)
タイアップ情報:映画、[es] Mr.Children Document Film、主題歌

②1番AメロBメロ
Ah 長いレールの上を歩む旅路だ
風に吹かれ バランスとりながら
Ah 答え なんてどこにも見当たらないけど
それでいいさ 流れるまま進もう
手にしたものを失う怖さに 縛られるぐらいなら勲章などいらない
人生という果てしなく長いレールの上を歩む旅路の描写から始まります。私たちは誰もが、環境の変化に吹かれながら、必死にバランスをとりながら生きています。
生きる意味や正しい選択という答えを探し求めてしまいがちですが、そんなものどこにも見当たらないから、なるようにしかならないよと優しく肯定してくれます。
Bメロは、成功して手に入れた地位や名誉、過去の栄光(勲章)を失うことを恐れて、自分の行動を縛ってしまうくらいなら、そんなものは最初からいらないという覚悟が綴られます。
仕事でも優秀な人はこの人はすごいと周りに評価されたりします。でもその評価はかえって自分の縛りとなり、やりたいと思ったことをやりづらくしてしまうようなこともあるかなと思います。
そんな周りの評価を気にせず突き進めたらと最近よく思います。

③1番サビ
何が起こっても変じゃない
そんな時代さ覚悟はできてる
よろこびに触れたくて明日へ
僕を走らせる es
何が起こっても不思議ではない不確実な時代だからこそ、過去に執着せず、ただ純粋な、よろこびに触れたくて、未来へと自分を突き動かしていく。それこそが、自分自身の内側から湧き出る本能的な衝動、つまりesなのだという力強い宣言に胸が熱くなります。
この歌詞は私自身、コロナ禍に特に響いた歌詞でもあります。何が起きても変じゃない、そんな時代を暮らしていて、いつかいつもの楽しい日常に戻れるように願いながら生活していた頃とリンクして、よく聞いていました。

④2番AメロBメロ
Ah 自分の弱さをまだ認められずに
恋にすがり 傷つけるたび思う
愛とはつまり幻想なんだよと
言い切っちまった方が
ラクになれるかもなんてね
2番に入ると、人間のより内面的で生々しい弱さが描かれます。自分の未熟さや弱さを認められず、寂しさを埋めるために恋にすがり、結果として相手を傷つけてしまう。
そんな自己嫌悪のなかで、いっそのこと、愛なんてただの幻想だ、と言い切って心を閉ざしてしまった方が、傷つかずにラクになれるかもしれない、という誰もが一度は抱いたことのあるようなリアルな心の逃げ道、が吐露されているのではないでしょうか!

⑤2番サビ
甘えや嫉妬やズルさを
抱えながら誰もが生きてる
それでも人が好きだよそして
あなたを愛してる
人間は決して綺麗な生き物ではなく、誰しも心の中に甘えや嫉妬、ズルさといった醜い部分を抱えながら、矛盾のなかで生きています。
しかし、そんな人間のドス黒い部分をすべて知った上で、桜井さんは、それでも人が好きだよ、と歌うのです。
そして、綺麗事ではないその感情の先にいる、あなたを愛してる、という言葉には、どんな不完全な存在をも包み込む、究極の全肯定と深い愛が表現されています。
人間の悪いところと向き合えて、初めて人を理解して、好きになれるんだなと思わせてくれます。

⑥大サビ前から大サビ
Oh なんてヒューマン
裸になってさ 君と向き合っていたい
栄冠も成功も地位も名誉も
たいしてさ 意味ないじゃん
今ここにいる自分をきっと誰もが信じてたいのさ 過ぎた日々に別れ告げて君は歩き出す 何が起こっても変じゃないそんな時代さ覚悟はできてる よろこびに触れたくて明日へ 僕を走らせてくれ 僕の中にある es
人間の弱さや矛盾を、社会的な鎧(栄冠や地位や名誉)をすべて脱ぎ捨てて、裸の心で君と向き合いたいという、素晴らしい歌詞。
1番であった、勲章などいらないに繋がる場面でもありますね!
そんな外側の飾りには意味はなく、本当に大切なのは、今ここにいる自分を信じること。過去の栄光や、過ぎ去った日々に別れを告げて、新しい一歩を踏み出す君の姿が浮かびます。
そして最後は、明日へ僕を走らせてくれ、という切実な願いとともに、自分の中にある、「es」を信じ抜くことで締めくくられます。
この曲は、勲章や地位や名誉にすがることなく、今当たり前と思っていることにまっすぐ向き合って大切にしていくことの大切さが歌われていると思います!

・まとめ
Mr.Childrenの、[es]〜Theme of es〜、は、私たちが社会で戦うなかで見失いがちな、人間本来の泥臭い本音や、不完全な自分を愛することの美しさ、今日常にある大切なことや人との向き合い方を教えてくれる最強のライフソングです。
甘えやズルさがあってもいい、過去の栄光を失うことを恐れず、ただ純粋によろこびを求めて明日へ走ればいいんだというメッセージは、今を生きる私たちの心にいつまでも色褪せないファンファーレとして鳴り響きます。



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