Mr.Childrenの楽曲には、聴く人の過去にそっと触れ、忘れかけていた記憶を鮮やかに呼び覚ますような曲があります。2024年に公開された映画『青春18×2 君へと続く道』の主題歌として書き下ろされた『記憶の旅人』は、まさにそんな一曲かなと思います。
過ぎ去った恋、言えなかった言葉、そして消えない後悔。それらを「負の遺産」として切り捨てるのではなく、自分の一部として抱きしめて生きていく。そんな切なくも温かい、大人のための物語を、一人のミスチルファンとして深掘りしていきます!
一緒に「記憶の旅」へ出かけてみませんか?
『記憶の旅人』情報!
- 発売日:2024年5月3日
- タイアップ情報:映画『青春18×2 君へと続く道』主題歌
- 収録アルバム:なし(シングルのみ)
Mr.Childrenはキャリアを通じて「生と死」「記憶と忘却」を一貫して描き続けてきましたが、この曲は特にその完成形に近い深みを感じます。移ろいゆく時代の中で、誰もが抱える「戻れない時間への執着」を、決して重苦しくなく、むしろ人生を彩る大切な一片として描き出した点は、円熟期を迎えた彼らだからこそ到達できた表現ではないでしょうか。
青春という、もう二度と戻れない季節を通り過ぎた大人たちにこそ、強く響く名曲です。
【独自考察】歌詞とメロディが織りなす深層メッセージ
1番サビ【時間の流れを〜】
淡い想いを 眩しい恋を
ずっと手放せずに 抱きしめ続けて

この手放せずにという言葉は、ずっと前の恋や思いを手放すことができずに大切にしている様子を思い浮かべます。
この後の歌詞で、
どうしてあの時 伝えなかったの?
という歌詞がありますが、大切に抱きしめていたのにも関わらず、伝えられずに後悔している主人公を想像すると、とても切なくなると共に、相手に伝えることの大切さを感じさせてくれる歌詞だなと思います。
・感情を揺さぶるサウンドの仕掛け
楽曲全体に漂うのは、冬の澄んだ空気のような静寂と、少しの切なさです。
Aメロからサビにかけての繊細な旋律。まるで記憶の断片を一つずつ手繰り寄せるようなギターとピアノのアンサンブルが、聴く人の心にある「忘れかけていた引き出し」をそっと開けていくようです。
激しい感情の吐露ではなく、静かな自己対話から始まり、後半に向けて少しずつ「希望」へと視界が開けていくサウンドメイキングは、まさに圧巻の一言です。
私が1番好きなところは、大サビ前の「風を切り」のところのメロディーが好きです!2番からシーンが切り替わっていく感じと壮大さが好きです😊
2番サビ【これ以上足踏み〜】
これ以上足踏みしてちゃ
ダメなことぐらい
わかっているって
それでもずっと
君の事だけは 嘘つけずにいる

私たちは皆、人生のどこかで「前に進まなければならない」と頭では理解しています。過去に縛られていてはいけないと、自分を急かす夜もあります。けれど、どうしても自分に嘘をつけない相手がいる。その人への想いを手放すことが、自分の人生を裏切るような気がして、動けなくなってしまう――。
そんな矛盾を、「ダメなことだとわかっている」と認めながらも肯定する姿に、私は救われます。
大サビ前【風を切り〜】
風を切り走る列車の
窓から外を見てる

ここは先ほど話した私が1番好きなところです✨
私たちは誰もが過去という駅を通り過ぎながら、未来へ向かう列車に乗っています。その乗っている列車から見える景色の中で見つける「君が残した希望のサイン」こそが、私たちが後悔を抱えながらも明日へ向かうための切符なのです。
お別れしても、乗り越えてまた、君に会える時まで頑張る為のヒントこそが、希望のサインなのだと、私は思います。
まとめ:大サビも絡めて【さよなら僕らの〜】
『記憶の旅人』は、過去の自分を許せなくなった時、あるいは思い出の中に立ち止まってしまった時に、そっと寄り添ってくれる楽曲です。「忘れてしまえ」とは言いません。「無理に消そうとしなくていいんだよ」と、優しく肯定してくれます。
さよなら僕らの果たせずいる約束
君の想いを 切ない願いを
ずっと手放さずに
抱きしめて生きよう

この歌詞を抱きしめて、今日も僕らは泳いでいくのです。あなたが今、何かを抱えながらも前を向こうとしているなら、この曲は最高の伴走者になってくれるはずです。ぜひ、静かな時間にじっくりと聴いてみてください。
▼Mr.Children『記憶の旅人』の視聴はこちらから
Mr.Children 「記憶の旅人」 from『miss you LIVE』
(YouTube公式チャンネルへジャンプします)


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