あなたは、自分の人生を「一本の映画」だと思ったことはありますか?
仕事もプライベートも充実し、幸せな日々を過ごしている今の私。でも、ふとした瞬間にこの曲を聴くと、何もかもうまくいかなかった「あの頃」の自分を思い出して、鼻の奥がツンとします。
今回は、私をどん底から救い、今の幸せをより輝かせてくれたMr.Childrenの名曲、『Documentary film』について語らせてください。
1. 【Documentary film】はアルバム『SOUNDTRACKS』に収録されているアルバム曲
この曲は、Mr.Childrenが全編ロンドンでレコーディングを行ったアルバム『SOUNDTRACKS』に収録されており、アルバムの中で一番最初に完成した楽曲でもあります。
リリースされたのは2020年。世界中がコロナ禍という未曾有の事態に直面していた時期でした。
コロナ禍であったため、このアルバムのツアーも行われず、あの時はとても待ち侘びていた為、かなりショックでした…
このアルバム制作中には、桜井さんがロンドンで車に轢かれかけ、身につけていた時計が吹き飛んでしまったというエピソードです。もはや事件です!笑
のちにテレビでも語られましたが、桜井さんが「生と死」の境界線を感じるような極限の状態の中で、このアルバムはMr.Childrenに命を吹き込まれました。
だからこそ、この曲に込められた「日常の尊さ」には、他にはない圧倒的な説得力が宿っているのです。

2. 『Documentary film』を紐解く。序盤はいつも通りの生活を送る主人公
曲の始まりは、こんな切実な問いかけからです。
「今日は何もなかった 特別なことは何もいつもと同じ道を通って 同じドアを開けて」
特に変わり映えもなく、何もなかったと言っている主人公。又はいいことも悪いこともなにも気にならないような、なげやりな主人公の心情が書かれたような歌詞から始まります。
そして、
「昨日は少し笑った その後で寂しくなった 君の笑顔にあといくつ会えるだろう? そんなことふと思って」
大切な人が隣にいて、笑顔を見せてくれる。
その幸せが大きければ大きいほど、「もしこれが終わってしまったら……」という影のような不安が顔を出す。日常という名の映画は、いつだってハッピーなシーンだけではありません。
それと同時に、今起きてる幸せなこと、当たり前と思っていることは、当たり前ではなく、いずれ終わってしまうもの。
だからこそ大切にしないといけないなと、ふと気づいた主人公。ここから自分の人生を記録するためのフィルムが回されます。
3. 悲しみは、次のシーンを笑って迎える為の「演出」
実は私の人生のフィルムには、仕事もプライベートも何もかもうまくいかず、大切なものを失った真っ暗なシーンがありました。パートナーもおらず、仕事もなかなか覚えられず、うまくこなせなかった自分をただただ恨んで過ごしてた日々。
こういう経験はみなさんの中でもあるかもしれません。
でも、2番のサビ前で、桜井さんはこう歌い上げます。
「あるときは悲しみが 多くのものを奪い去っても 次のシーンを笑って迎えるための 演出だって思えばいい」
この歌詞が私の中でピカイチで大好きなフレーズです!
この言葉に出会ったとき、視界がパッと開けました。「あの時の別れも、あの時の失敗も、すべては今の充実した日々に出会うために必要な伏線(演出)だったんだ」と思えたのです。もし今、あなたが悲しみの渦中にいるなら、それはハッピーエンドへ向かうための大切な一コマなのかもしれません。

4. 誰の目にも触れない、私だけの壮大な物語「Documentary film」
「誰の目にも触れないDocumentary filmを 今日も1人回し続ける 君の笑顔を繋ぎながら」
この大サビを聴くとき、私はひとつの物語を感じます。一度は大切な人との別れを経験し、映画が止まってしまったかもしれない。けれど、その思い出を消し去るのではなく、心の中で「繋ぎながら」、新しい日常へと一歩を踏み出す主人公の姿です。
たとえ他の誰にも知られることのない地味な毎日だったとしても、自分にとっては一分一秒がかけがえのない、壮大なドキュメンタリー映画。過去の悲しみも、今の幸せも、全部引き連れて、私は私のフィルムをこれからも回し続けていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんも色々な出会いや別れ、出来事があるかと思います。そしてその出来事は誰の目にも触れないかもしれません。ですが自分の人生(ドキュメンタリーフィルム)を誇りながら、今いる大切な人に感謝しながら、進んでいただけたらと思います!
ではまた次回お会いしましょう!


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